たしかに、人をまとめる立場にある人材はリーダーシップを発揮する必要があります。しかし、役職・権限がなくても、リーダーシップを感じさせる行動は、チームに良い影響を与えるでしょう。
今回は、リーダーシップ行動とは何かを解説し、若手社員から中間管理職まで実践できる具体的な行動をご紹介していきます。
リーダーシップ行動とは
リーダーシップ行動とは、リーダーが発揮する行動ではなく、リーダーシップによって他者に影響を及ぼす行動のことを言います。
リーダーシップというと、管理職にある権限やチームリーダーといった役職、その人が持つ圧倒的なカリスマなどに基づいていると思いがちです。
「自分はチームメンバーだから…」
リーダーシップ行動は、役職・権限・カリスマが前提にあるものではなく、若手社員でもできる行動です。リーダーシップ行動の定義は、他のメンバーに影響を与えている行動かどうかです。
役職・権限に関わらず、メンバー全員がリーダーシップ行動を取ることによって、チームにポジティブな影響が広がっていきます。ビジネスの形や世の中が目まぐるしく変化する中で、「自分はチームメンバーだから…」と行動を制限するのではなく、変化を敏感に捉え、チームの一員として、積極的にリーダーシップ行動を取ることが求められるでしょう。
若手社員でも実践できる具体的なリーダーシップ行動
若手社員は、企業のなかで経験が浅く、役職・権限がない人材が多いでしょう。部署やチームの一員であり、自分の能力を発揮しようとするよりも、チームメンバーとして与えられた仕事をこなすという意識の方が強いはずです。
若手社員にとって、つい控えがちなリーダーシップ行動ですが、若手社員がしてはいけないというルールはありません。他者にポジティブな影響を与えるものであり、若手社員の前向きなリーダーシップ行動がチーム・メンバーに刺激するでしょう。
若手社員でも実践できるリーダシップ行動は、
①自分自身を高めるために努力すること
②他のメンバーをサポートすること、
③目標を設定・共有しメンバーを巻き込むこと に分けられます。
自分自身を高めるための努力は、一見個人で完結しているように感じられますが、努力する姿が他のメンバーの意欲や努力を引き出すことを期待できます。
他のメンバーのサポートは、行き詰っているメンバーに声をかけたり、上司・同僚が働きやすいようにする環境を整備したりするなどが主な行動です。
目標を設定・共有しメンバーを巻き込むことについては、役職者がする仕事に聞こえるかもしれません。しかし、特にメンバーを巻き込んで協力しながら仕事を進めるという点においては、若手社員だからこそできることがあるはずです。
具体的なリーダーシップ行動を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
中間管理職が実践したい具体的なリーダーシップ行動
中間管理職とは、組織の中で現場に立ちながらもチームを動かす立場のことを言います。経営に特化したトップマネジメントに対して、ミドルマネジメントと呼ばれることもあります。
経営陣を上司に持ち、自らは部下を指導するという立場ですので、板挟みとなって行動しにくい場合もあるでしょう。難しい立ち位置ですが、トップの理想と現場の橋渡し役として、組織にとって欠かせない存在です。
リーダーシップ行動に求められるのは、トップの方針を理解しつつ、いかに部下が働きやすい環境を整えられるかでしょう。企業の計画をわかりやすく伝える、必要な業務の指示をする、進捗管理、モチベーション管理などが求められます。
中間管理職だからこそできるリーダーシップ行動を実践しましょう。以下に具体的な行動をピックアップしたので、チェックしてみてくださいね。
まとめ
リーダーシップ行動とは、役職・権限を問わず、
誰もが実践できる他者にポジティブな影響を与える行動です。
若手社員は自らを高めようと努力したり、
メンバーが働きやすいように配慮したりすることで、チームに刺激を与えられます。
中間管理職は、自らの立ち位置を理解し、
トップの方針を理解し、現場を管理・改善することが大切です。
リーダーシップ行動を心がけ、チームに良い影響を与えましょう。
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