部下が付いていきたい思うリーダーとは!やるべき10の実践方法

こんにちは。

突然ですが、みなさんはリーダーとはどんな人のことだと思いますか。

リーダーとは「指導者や先導者」のことを表します。

また、ピーター・ドラッカーの著書である『プロフェッショナルの条件』にはこのように書かれています。

リーダーとは
目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。

リーダーは、妥協を受け入れる前に、何が正しく望ましいかを考え抜く。
リーダーの仕事は明快な音を出すトランペットになることだ。

世界が激しく変化し、リーダーの役割が変わってきている中、今求められていることは何でしょうか。

今回は良いリーダーになるために実践すべき10の項目を解説していきます。

①目標設定

目標設定方法には「SMART」の法則が重要です。

SMARTの法則とは、

1)Specific   :具体的に

2)Measurable :測定可能な

3)Achievable  :達成可能な

4)Related    :経営目標に関連した

5)Time-bound  :期限が明確な

で、この5つの頭文字をとったものが「SMART」です。

リーダーの役割は正しい位置に旗を立てることです。

そうすることで皆が迷わずゴールに辿り着けます。
まずは小さな目標でも良いので具体的に掲げてみましょう。

あなたの掲げた目標は、適切な目標ですか??

②向上心

人の上に立つ人には様々な知識、経験が必要になります。

現状に満足せず、「より良いものをお客様、部下に提供したい」
「会社・チームをもっと良くしていきたい」という向上心が必要です。

知識も人間関係も、より良くしたいという気持ちがなければ何も変わりません。まずは自分をより向上させる、自分磨きから始めてみてはいかがでしょうか。

自分磨きに関しては、事例も踏まえながら
別の記事でご紹介しますね。

あなたは、自分を磨けていますか??
十分な時間を確保できていますか??

③コミュニケーション能力

これはリーダーの役割というより、
ビジネスマンには不可欠なスキルと言っても過言ではないかもしれません。

リーダーがいるということは、周りに率いられる人がいるということ。
周りと意思疎通ができなければ何も始まりませんよね。

リモートワークや働き方改革の導入などで社員同士の関わり方が変化している現代において、新しいコミュニケーションの仕方を考えていかなければならないでしょう。

コミュニケーションの基本は「話すこと」「聞くこと」です。
自分以外を動かすためには、周りの人の話を聴く時間、周りの人と話す時間を少し増やしてみてください。

それぞれの主体性が上がり、より活発な組織になっていくでしょう。

ただ注意点があります。

上司が「部下とコミュニケーションを取れている」と思っていても
部下からすると、「うちの上司はコミュニケーションをとってくれていない。」
感じているケースがほとんどです。

コミュニケーションが取れている状態は、
上司からではなく、部下から見て「取れている」と思うかどうかを意識してみてください。

部下は、あなたとコミュニケーションが取れていると思っていますか??

④判断力

「ん〜〜。どうしようかね。とりあえず検討で。」
「ああ〜〜、これね。どうしようかね。とりあえず検討しとくよ。」

優柔不断な行動をするリーダーに部下はついていきたいと思うでしょうか。

リーダーの役割はYesかNoか、GoかStopかを決めることです。正しいかどうか誰もわからないことも多いビジネスの世界で、進む方向を決めることが求められています。

決定を先延ばしにしていませんか?? その会議の決定事項は何ですか?

⑤評価する

成功したか失敗したか。部下は成果を挙げたか挙げられなかったか。
リーダーの役割は最終的な結果を評価することです。

・Plan(計画)

・Do(実行)

・Check(評価)

・Action(改善行動)

「PDCAサイクル」で評価を分析してみましょう。

組織内で考えるとCheck(評価)はリーダーの重要な役目です。
数字で見る冷静な評価と、努力や頑張りなどの個人としての評価を分けてみましょう。

愛情を持って部下と接することもリーダーの役割です。部下はあなたの評価を元にモチベーションを上げて成長していきます。部下にやらせて終わりではなく、達成までのプロセスも評価してみてくださいね。

ちなみに、プロセスは評価する(褒める)ではなく
気づくだけで良いのです。

気づいたらその行動のまま、部下に伝えてみてください。

「朝7:00から出社してるんだね」
「いつも掃除してくれているね」
「いろんな人にアドバイスをもらったり、念入りに準備してきたんだね」

どれらも褒めてはいないですが、
上司からこのように言われた当人は、「しっかり評価をしてくれる!」と感じるでしょう。

(※評価制度についてお話しますと、、、)

3ヶ月に1回。
半年に1回。
1年に1回。

会社にもよりますが、評価をするタイミングは何回もあります。

その度に、評価というレッテルで部下のモチベーションを殺していないですか??

これは、やりがちなんですよね…
もちろん、甘やかす訳ではありませんが、

評価のタイミングは、大きなターニングポイントなのです。

悪い点は改善策を一緒に考え、良い点は褒めちぎる。
間違っても、
 「あなたは、評価Bです。何か反論はありますか?」

などのようなレッテルを貼るような評価をしないでください。

評価ひとつで組織が変わります。会社が変わります。

奥が深いので、「褒める」については別の記事に書きますが
まずは絶対してはいけない評価を押さえておいてくださいね。

あなたが出した部下への評価は、「愛」がありますか??

⑥業務遂行能力

大きい小さい問わず、ビジネスでは困難に遭遇することが多いでしょう。
そのような時でもリーダーは諦めず、業務を全うしなければなりません。

そのため、リーダーは立ち直りが早く、粘り強い、つまりタフであることが求められます。

他のメンバーと同じように悔やんでいる場合ではないのです。
器を大きくしていきましょう。

あなたは、困難に押しつぶされそうでも、次の対策を練れていますか??

⑦誠実さ

誠実とは真面目で真心があることという意味ですが、ビジネスの世界では「言っている事とやっている事が一致している」という意味もあります。

誠実かどうかは、社内外に対するその人の姿勢を表します。

例えば、取引先に対して「やります」と言っておきながら、まったくやらない人。
一時的には誤魔化せるかもしれませんが、長期に渡っての信頼は得られないでしょう。

部下に対しても同じです。

誠実さのないリーダーには部下はついていきたくないですし、
そもそも本当の意味でのリーダーにはなれません。

誠実さには3つの要素があると言われています。それは

一貫性・謙虚・勇気

です。つまり、

・言行一致であること

・素直に他の意見を取り入れること

・正しい選択をし、実行する勇気

が大切なのです。
一生懸命、誠実に取り組むその姿勢は社内外問わず信頼を集めるでしょう。

・あなたの発言は、一貫性がありますか??
・プライドが邪魔をせず、他の意見に耳を傾けることができていますか??
・責任をとる覚悟で、チームのための思い切った決断ができていますか??

⑧模範になる

リーダーの役割は先導者になること。
組織内の社員が目指すべき姿になることでもあります。

役職についたからといって偉そうに座っているだけではなく、
部下に姿勢を示す必要があります。

「こんな先輩・上司になりたい!」と思ってもらえるような行動ができていますか??

しかし、ただ人気者のリーダーでは意味がありません。

部下の模範になるということは、会社の方針に沿った行動をするのがリーダーの役割です。
事業の目的、意義を理解した上で部下に感じ取ってもらえるような背中を見せる必要があります。

いきなり全ての分野で模範になることは難しいですが、何か一つの分野で模範になれるような行動をしてみましょう。

あなたに憧れているメンバーは何人いますか??

⑨モチベーション管理能力

自分のモチベーション管理はもちろんですが、
チーム全体や部下のモチベーションの管理もリーダーの役割です。

ただ、注意すべきなのは毎日部下に「頑張れ」とエールを送ることが正しいわけではないということです。あくまで、部下がモチベーションを上げるきっかけを作るのです。

モチベーション管理には「外的動機付け」と「内的動機付け」があり、
2方向からのきっかけ作りが大切です。

外的動機付け:賞与や評価など外から与えられるもの
内的動機付け:やる気や信頼性など自発的に生まれるもの

この2種類を使い分けることで、部下のモチベーションを上げることができます。
リーダーの役割はあくまでモチベーションを上げるきっかけ作りです。

まずは部下に現状と理想を明確に伝えてみましょう。
本人がやる気を出すきっかけがあるはずです。

あなたは、部下のモチベーションが上がるきっかけを作れていますか??

⑩信頼

信頼を積み重ねていくには、コツコツと時間をかけることが必要ですが、
信頼を失う時は一瞬です。

信頼は言うまでもなく、すべてのビジネスマンにとって大切なことです。

ただ、リーダーになるとより多くの責任がかかるため、経営陣や部下、取引先など様々な方向からの信頼がなければなりません。

もちろん、リーダーになった瞬間に信頼を得られる訳ではないので、
小さなことからお互いの信頼関係を積み上げていく必要があります。

例えば時間厳守や、何事も怠らない姿勢、常に最悪を想像してリスクヘッジをしておくなど、
まずは小さいことからで良いので信頼を勝ち取って行きましょう。

信頼は最大の武器になっていくでしょう。

もう一度言います。
信頼は、積み重ねていくことはコツコツと時間をかけることしかできないのですが、
失う時は一瞬で信頼を失います。

「あ、ごめん。ちょっと遅れちゃった。」
「あ、ごめん。あの件ね。(忘れてたな〜)また見とくね!」
(※3回目のやりとり)

↑こんなやりとりしていませんか??
小さなことで、信頼は失われていきます。しかもあっという間に。

信頼できない上司には、何も話したくないですし、付いて行きたくないですよね。

凡事徹底。
油断していては、部下との関係が手遅れになってしまいますよ。

あなたは、どんな小さな約束でも守れていますか??

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はリーダーの役割10カ条を解説しました。

①目標を明確にする

②向上心

③コミュニケーション能力

④判断力

⑤評価する

⑥業務遂行能力

⑦誠実さ

⑧模範になる

⑨モチベーション管理能力

⑩信頼

リーダーになったからといって、すぐ完璧に出来るようにはなりません。

まずは研修などを使ってリーダーの役割を正しく理解することも良いでしょう。

小さいことから積み上げていくことが大切です。会社に合ったリーダーを教育するという目線から社員教育を見直していくのはいかがでしょうか。

あなたが人材育成に悩まれているなら、社員を研修に送り出すのも一つです。
27,000人以上の人材育成をしてきた講師による無料セミナーはこちら。