褒めるとは?? 意外にできない部下の褒め方!

こんにちは。

皆さんは部下が頑張った時や、努力した時にしっかり褒めていますか?

「褒めることは甘やかすことだ」
「褒めるところがないから、褒め方がわからない」

あなたは、このように思っていませんか??

褒め方次第で、部下もチームも、そして会社も変わります。

ただのコミュニケーションの一環だと軽く見てはいけません。

昭和の海軍大将であった山本五十六の名言にこのような一節があります。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」

人を動かすには、
『やって見せる』ことも、『言って聞かせる』ことも『させてみる』ことも必要で、

さらに、『褒めてみる』ことをしなくてはいけません。

人を動かすことは、とても難しいことです。

今回は、リーダーとして人を動かすために
褒め方に重点を置いて、お伝えします。

部下の主体性が重視され、刻々と環境が変わる現代、
どのように部下を褒めていけば良いのでしょうか。

それでは、ご覧ください。

褒めることのメリット

 

部下を褒めることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

①内発的動機づけができる

人間には「承認欲求」があります。

また、承認欲求は「自己承認欲求」と「他者承認欲求」の2つに大きく分けられます。


リーダーができることは他者承認欲求を満たし、

部下の自己承認欲求を上げることです。

上司に「上手に」褒められた部下は、

「もっとやってみたい」
「やり遂げたい」
「もっと効率良くできるようになりたい」

と感じ、モチベーションが上がるのです。

②自主性が上がる

アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが唱えた「ピグマリオン効果」によると、
期待されることによって成果が上がるといいます。

ピグマリオン効果とは??
期待することによって、その対象者の成績が向上すること。

褒めることで
「私の上司はしっかり見てくれている」
「期待されている」
と感じ、自主性が高まって成果が出やすくなります。

 

③社員同士の関係性が良くなる

心理学者のデニス・リーガン博士が提唱した「好意の返報性」という法則が示すように、
人は良いことをされたら良いことをしてあげたくなるものです。

「◯◯部長は、私のことを褒めて育ててくださった」
「私も後輩にそのように指導していきたい」

つまり部下を褒めると、
部下も違う誰かを褒めるようになり、
職場の雰囲気が明るく活発になります。

3つの褒め方 

誰もが気づく表面上の事実を褒めることや、成果だけを褒めることは
逆効果になってしまうこともあります。

ではどのように褒めたら良いのでしょうか?

3つの褒め方を解説していきます。

①成果だけではなくプロセスを褒める

「先月の営業成績よかったね!」

と、成果を褒めることも大事ですが

結果(成果)のみを
褒めることは、実はあまり効果的ではありません。

もちろん成果を褒めることは重要です。
しかしそれ以上に頑張ったこと、努力したこと、
成功までのプロセス褒めることが重要なのです。

プロセスを褒めることにはこのような効果があります。

・自分の進め方が間違っていないと確認でき、部下が安心して仕事を進められる。
・密な報連相がしやすくなる。
・自分のことを見てくれている、という存在欲求を満たすことができる。
・成功までのモチベーションを保つことができる。

褒めることで得れる効果は絶大です。
褒めるって実は様々な役割をしてくれるんです!

「いや、結果出してから褒めないと社会人じゃないでしょう。」

「社会人はプロセスで褒められると思うなよ!」

こういった考え方も一方あるでしょう。

ただプロセスを褒めることのメリットを考えると、
プロセスを褒めることが得策だと言えます。

プロセスを褒めましょう!

②I(アイ)メッセージで褒める

I(アイ)メッセージとは
主語を私(I)として伝える方法です。

具体的には「あなたの行動で私はこんな影響を受けました」と伝えます。
ありがちな褒め方はこの逆でYOUメッセージです。例えば
「(あなた)最近頑張ってるね」

「(あなたが)集めた情報いいね」

褒めていることに違いはないのですが、少し惜しいです。
それをIメッセージで言い換えるとこうなります。

「あなたが頑張っているのを見ると、私もすごく刺激を受けるよ」

「あなたが集めた情報で(私は)すごく助かったよ」

いかがでしょうか?
先程の「あなたが」という表現に比べて、言われた印象が違ってきますよね。

いつもの褒め方に主語を足すだけで、より相手は嬉しくなります。
ぜひ積極的に、I(アイ)メッセージで褒めていきませんか??

I(アイ)メッセージで褒めましょう!

③すぐに褒める

褒めるタイミングも大切です。

「あの時、頑張ったね」と言うのではなく、
できたタイミングで「よくできた!さすがだ!俺も嬉しい!」と褒めましょう。

できたタイミングが一番のピークタイムで、部下のモチベーションも上がっています。

さらに「次も頑張ろう」と促すことで部下のスキルアップ、自主性アップにも繋がります。

すぐに褒めましょう!

褒めた部下はどうなる??

部下にとって、
成果を上げて昇級し、地位を得ていくことはもちろん嬉しいことですが、

何よりも面倒を見てくれている上司からの承認が、一番の報酬になります。

部下は、上司が褒めてくれることが、成長を実感できるタイミングなんです。

つまり「上手に褒めること」が部下の成長に繋がると言っても過言ではありません。
では具体的に部下は褒めるとどのように感じ、成長していくのでしょうか。
前述の「褒め方」とリンクして見ていきましょう。

①こまめな報連相ができ、モチベーションを保つことができる

#プロセスを褒める

「自分はこのように考えています」
「このような工夫を加えたいのですがどうでしょうか」

と上司にこまめに伝えるようになるので、
コミュニケーションも増え、より良い結果に導くことができるようになります。

また、「それいいね」と
上司に認めてもらえるとモチベーションが上がり、もっと頑張りたいと思うようになります。

チーム、そして会社全体の活性化に繋がり良い流れを作ることができるのです。

②自主性が身につく

#I(アイ)メッセージで褒める

誰かに必要とされているから頑張れることって多いですよね。

Iメッセージで褒めることで
上司に「必要とされている」という存在欲求が満たされます。
誰かがやるのではなく、「自分が頑張るんだ」という認識に変わり、自ら行動できるようになります。

自主性が身につけば、成長スピードはぐんと上がります。
上手に褒めるだけで部下の成長を早めるって使わない手はないですよね!

③次の仕事への意識が向上する

#すぐに褒める

できたことをすぐに褒めることで、

「次はどのように工夫していこうか?」
「もっとこのやり方は効率よくできるのではないか?」

など次の行動への意識向上に繋がります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は3つの「褒め方」を解説しました。

しかし、褒める際に何より重要なのは
日頃からしっかり部下を見ていること。

そうでなければ部下ができたこと、些細な変化にも気づくことはできません。
『毎日雑談する』
『部下の行動を観察してみる』など
何でも良いので部下の行動に注目してみてください。

それだけであなたの褒め力は格段にアップするでしょう。

部下を成長させるためにも、ぜひ「褒め方」にこだわってみてくださいね!