どのような人物を思い浮かべますか?
チームの前線に立ち引っ張る、メンバーを全力で守るなど、リーダー像は様々です。
様々なリーダー像があるように、
リーダーシップにはいくつかの種類があるのをご存知でしょうか?
自分やチームに合ったリーダーシップを身に付けることが、企業・チームの成功につながっていくはずです。
今回は、6種類のリーダーシップの特徴とリーダーシップを発揮するために必要なことを解説していきます。
6種類のリーダーシップ
リーダーシップという一言には、様々な捉え方があり、6種類のリーダーシップがあります。現在どのリーダーシップに当てはまるのか、これからどのリーダーシップを目指すべきかをイメージしながらチェックしていきましょう。
①ビジョン型
ビジョン型のリーダーシップは、
目標やビジョンを重視するリーダーシップのタイプです。
目標・ビジョンをチームで共有し、メンバーを前向きに引っ張っていきます。
リーダーはあくまでも目標・ビジョンの達成に向けたサポートに徹し、メンバー自らが考えて行動することも多いです。チームで動きながらも、メンバーそれぞれの成長も促すことができます。
ビジョン型では、リーダー自身が目標・ビジョンに対して、強い想いを持っていることが大切です。目標・ビジョンに対する想いが強いほど、メンバーも方針に賛同し、結束を強めることができます。
コーチ型
コーチ型は、メンバーひとりひとりとの関係を大切にします。
メンバーの人間性や長所・短所などを理解し、密なコミュニケーションによって信頼関係を築いていきます。
メンバーへの理解をベースに、各メンバーの業務進捗や目標達成をコーチのようにサポートとしていくのがポイントです。
メンバーそれぞれと関係を築く必要があるので、チームの属する部下が多い大規模企業などでは実践が難しくなります。個別の対応を疎かにすると信頼関係がゆらぎ、組織の動きが鈍ることもあるでしょう。一人ひとりとしっかり関係を築けるかどうかを見極めて、コーチ型を実践しましょう。
関係重視型
関係重視型では、チーム内の人間関係づくりに力を入れるリーダーシップです。良好な人間関係が保たれ、働きやすい環境づくりを実現できます。メンバー同士の助け合いや風通しの良い風土など、業務にポジティブな影響を与えるでしょう。
メンバー同士の距離が近いほど、
ミスやトラブルが起きた時に責任の所在がわかりにくくなることも。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、仲の良い集団でもメリハリを付けて、リーダーが責任の所在を明らかにしフォローと今後の対応を行いましょう。
民主型
民主型リーダーシップは、メンバーの意見を大切にして、チームの方向性を決めていきます。
一人ひとりのメンバーと関係をつくるコーチ型とは対照的で、チーム全体の意見を取り入れる形になるので、メンバーの多いチームでも実践することができます。
ただし、規模が大きくなるほど、様々な意見があり、個人の考え方もそれぞれです。
意見をまとめるのに時間がかかり、結論を出しにくいので、
判断が遅れやすくスピード感に欠ける場合があります。
ペースセッター型
背中で語る、背中で引っ張っていくというリーダーの姿は、
ペースセッター型に分類されます。
ペースセッター型では、リーダー自ら手本を見せ、メンバーに目標達成のイメージを持たせ、高い目標の達成を目指します。
優秀なメンバーが多い場合、リーダーの高いレベルについていくことができ、チーム全体の成果を期待できます。
すべてのメンバーがリーダーのレベルで実践できるとは限りません。仕事を抱え込む結果になる可能性があるので、メンバーのレベルを見極めて実践しましょう。
強制型
強制型は、リーダーの強制力によって、強い圧力でメンバーを統率します。
部下はリーダーに従うことを求められるので、一般的には望ましくないリーダーシップのように感じるでしょう。
強制力があり、決断にスピードが求められる時や緊急時、災害時などに、すぐに決断できるのは優れた部分です。
リーダーシップを発揮するために必要なこと
リーダーシップの種類を理解しても、リーダーシップを発揮しなければ意味がありません。
「リーダーシップを発揮しよう」と思うだけでは、行動や考え方を変えるのは難しいです。
リーダーシップを発揮するために必要なことには、以下の4つがあります。
明確なビジョンを決める
リーダーシップを発揮する前提として、チームが目指していくビジョンが必要です。ビジョンがなければ、メンバーを何に導いていくかが定まりません。
チームで目指すビジョンが明確であることが求められます。明確であるほど方向性が定まるので、メンバーにとっても取り組みやすいです。
ビジョン型のリーダーシップを採用する際は、より明確で信念のこもったビジョンが求められ、チームの結束に欠かせません。
組織の方向性を示す行動力
リーダーとしてメンバーを動かすためには、リーダー自ら行動し、模範を示すことが大切です。リーダーに行動力しなければ、メンバーに対する指示に説得力が出てきません。
行動力があるリーダーは、自らの行動で示すことができ、言葉にも力があります。リーダーシップの種類に関わらず、行動力を磨くことが必要です。
チームをまとめるコミュニケーション力
リーダーは1人では務まらず、メンバーあってこその存在です。メンバーに信頼してもらうことができなければ、伝えたいことも伝わらなくなってしまうでしょう。
メンバーとの関係づくりには、密なコミュニケーションが欠かせません。相手の意見や考え方を聞き入れつつ、自分の伝えたいことをわかりやすく伝える力が必要です。
コミュニケーションによって信頼関係が築ければ、風通しが良い協力的な職場にまとめあげられるでしょう。
組織を客観視する第三者目線
リーダーシップの種類によって、重視するポイントが異なり、行動のベースも違ってきます。メンバーとのコミュニケーションや人間関係づくり、ペースセッターとしての行動などを全力で行うことになります。
リーダーとしての行動だけに注目してしまわないようにしましょう。
リーダーは、メンバーの代表としてチームを統率するという大事な役割があります。自らの行動だけでなく、組織全体やメンバーの行動を客観視できる第三者目線が必要です。
まとめ
リーダーシップには、
・ビジョン型
・コーチ型
・関係重視型
・民主型
・ペースセッター型
・強制型
の6種類があります。
リーダーシップを発揮するためには、
明確なビジョン設定や行動力、コミュニケーション力などが求められます。
チームや自分に合ったリーダーシップを見極め、求められるリーダーになりましょう。