一流リーダーと二流リーダーの「習慣」の違い

一流のリーダーと聞いて、どの様な人を思い浮かべますか?

どんな業界にも、一流と呼ばれる人はいます。

多くは「その道を極めた人」と言う意味合いで呼ばれています。

組織を牽引するリーダーにも、一流と呼ばれる人がいます。

一流のリーダーがいると言うことは、二流のリーダーもいます。
では、一流になれない二流のリーダーはどんな習慣を持っているでしょうか。

一流リーダーと二流リーダーの違いを解説していきます。

一流になれない二流リーダーの習慣

一流リーダーの指示の仕方 

二流のリーダーは、目先のことを見て細かく指示を出します。
一流のリーダーは、部下の自己決定感を引き出し、部下の成長を見ています。

細かく指示を出す事をマイクロマネジメントと言います。

マイクロマネジメントは時として、部下の成長の機会を奪ってしまいます。

例えば、細かく出された指示通りに行動した結果、部下が失敗したとします。

部下は

「上司のいう通りにやったのだから、僕のせいではない」

と、言う気持ちになるでしょう。

マイクロマネジメントの結果、他責にしてしまい負の感情だけが残ります。

一方、自己決定感を持って行動した結果、
失敗した部下は

「どこが失敗した原因なんだろう」

「ここが原因かな」

「次はこうしよう!」

と言う気持ちになります。

自己決定感が強いと、失敗しても改善して、次の行動に活かせるのです

あなたは、必要以上に細かい指示出しをしてしまっていませんか??

一流リーダーのアドバイス

二流のリーダーは、多くを語ります。
一流のリーダーは、部下に気づかせます。


「こうしたほうが良い!」

「この考え方のほうが良いよ!」

多くを語るリーダーは、自分の考えや価値観を部下に押し付けています。

部下としては、上司から言われて行動に移すよりも、
自分が気づいて答えを出し行動した方が気持ちがいいですよね。

自分で出した答えを上司が
「それいいね!」と背中を押してくれたら、部下もやる気になるでしょう。

あなたは、部下に自分の価値観を押し付けていませんか??

一流リーダーの部下からの相談対応

二流のリーダーは、いつでも相談しろと言います。
一流のリーダーは、相談しやすい環境を整えます。


「いつでも相談しろよ」

と上司から言われると、頼りがいのあるいいリーダーの様に思います。

ただ実際はどうでしょう。。。

実際に相談しにいくと、

「後にして」
と言ったり、タイミングが悪いと機嫌が悪くなるリーダーもいます。

相談した部下からすると、言行不一致のリーダーだと感じます。

その様子を目の当たりにしたメンバーも同じことを感じるでしょう。

結果、『相談するべき事を相談できない』と言う環境ができてしまいます。

一方、相談しやすい環境を整えるリーダーは


「この時間には相談しないで」
と言う意思をしっかり部下に伝えます

例えば「集中タイム」と言う取り組みはいかがでしょうか。

11:00~12:00は電話や立ち歩き、部下からの確認などを一切禁止して、
自分の仕事だけに集中すると言う制度です。

他の時間は、相談できる時間としてチームの共通ルールを整備するのです。

「いつでも相談しろ」が嘘になっていませんか??

一流リーダーの部下の失敗への対応

二流のリーダーは、部下の失敗を怒ります。
一流のリーダーは、部下の失敗を自分の責任と感じます。

ビジネスをする上で、失敗を経験しない事はないでしょう。

部下の失敗に対して必要以上かつ感情的に怒る事は、
反省している部下に追い討ちをかける事になります。

追い討ちをかけても、
部下のモチベーションが下がるだけです。

「ああ。。また、失敗してしまった・・・。」

「ああ、また怒られるのがいやだ。怖い。」

「これ、隠していたらバレないんじゃないか・・?」

このように、失敗に追い討ちをかけることは、
「失敗の隠蔽」を引き起こしてしまう事になります。

火事と同じように、
最初はボヤでも、放っておくと大火事に繋がります。

失敗が起きた時には、迅速に報告させることが重要です。

失敗した際の報告が遅いのは、紛れもなく上司の責任です。

現状をしっかり把握し、同じ失敗が起きない様に一緒に改善する姿勢は、
部下のモチベーションを高めます。

失敗の損失以上の成果を生み出す事に繋げましょう。

あなたは、部下の失敗に追い討ちをかけていませんか??
 

一流リーダーの結果とプロセス

二流のリーダーは、結果を重視します。
一流のリーダーは、プロセスを重視します。

結果を重視すると、
結果が出ていない部下のモチベーションは下がります。

結果が出る人のプロセスと、結果が出ない人のプロセスの違いに注視すると
「効果的なプロセス」を踏ませる事ができます。

効果的なプロセスを、共有する事で組織全体の成長を実現する事ができるのです。

部下の結果しか見ていないリーダーになっていませんか??
 

一流リーダーのトラブル対処

二流のリーダーは、問題がある事を嫌います。
一流のリーダーは、問題がある事を喜びます。

未だ実現していない未来に導くには、PDCAサイクルを回す事が重要です。

同じPDCAでも実行した事を確認する時に問題を把握している場合と、
そうでない場合は大きな差ができます。

問題がない事が問題であり、問題に気付けていないのです。

問題がわかって良かったと思えると、情報が集まりやすくなります。
問題になり得る事を以前に把握する事ができ、リスクマネジメントに繋がるのです。

問題があることを嫌っていませんか??

一流リーダーの部下の育て方

二流のリーダーは、選択肢を減らします。
一流のリーダーは、選択肢を増やします。

選択肢は多いと、可能性が広がります。

「あれをやれ」
「これはするな」

と言う命令は、
部下自身の選択肢を減らし、成長の機会を奪っています。

逆に、

「こんな方法があるよ」
「僕はこんな事をしたよ」

と言う提案は、部下の選択肢を増やします。

人の選択肢を減らすことは、誰にでもできます。

しかし、部下が思いつかない様なアイディアを共有することは、
いろいろな経験をした上司にしかできない事です。

「人生は選択の連続である」

と言うシェイクスピアの名言があります。

選択肢が多いほうが、人生は豊かになると思いませんか?

部下の選択肢を増やせていますか??

最後に

組織にとってリーダーは要です。

チームが成功するのも、
組織が成長するのも、会社が大きくなるのも、リーダー次第です。

会社の部下からお客様まで、
仕事で関わる多くの人を「幸せ」にできるかは、

リーダーにかかっていると言っても過言ではありません。

「どうしたら、多くの人を幸せにできるか。」

このように考える事が習慣になっている人は、一流のリーダーなのです。

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