【素質で選ぶ】リーダーシップと相性の良い素質5選

こんにちは。前回は「リーダーシップを執る為の8つの機能的行動」をあげてきました。

初期のリーダーシップ論では「リーダーシップは先天的な性質」という考え方が主流でした。

しかし、リーダーシップ論の研究が進むに連れて「個人の性質」よりも
「実際の行動」に着目する様になり、今ではリーダーシップは身に付けられるスキルとして認知されるようになりました。

そんな中「個人の性質」には、
リーダーシップと相性が良い素質がある事についても研究が進んだのです。

「あの人、リーダーに向いているよな」

皆さんの中でもそういう社員が何人かいらっしゃるのではないでしょうか。
思い浮かべた人には、共通する素質があるのです。

そこで今回は、リーダーシップと相性が良い素質について解説します。

ぜひ、ご覧ください。

自己認識が進んでいる

自分自身の強みと弱みを理解する事は、
リーダーシップを発揮する上で重要な素質になります。

自分が「得意な事」を理解する事も重要です。
それ以上に「不得意な事」を認識し、改善する必要がある事を理解しているかどうか。

自分自身の強みを知っていれば、その強みの上に構築し続ける事ができます。
さらに、自分の弱みを知っていれば、その弱みを改善する為の取り組みをする事ができます。

自己認識しているか、していないかで成長の度合いも大きく変わります。
リーダーシップの本質は、「行動目標・計画を設定し、改善を繰り返し、目標達成を実現させる事」です。自分の事を認識でき、不得意な事を改善する様になって初めてリーダーシップを発揮できるベースができたと言えるのです。

自身の不得意なことを理解し、改善すべきことを理解しているか?

公平に考える

誰に対しても、何に対しても平等に扱う事ができるのは、
リーダーシップを発揮する上で重要な要素になります。

相手によって態度が違ったり、価値観に偏りがある人は、
周りから信頼を得る事は非常に難しいです。

また、不公平はリーダーという役職や立場を「特権」と認識している傾向が多いです。

リーダーという立場を利用した人間関係や、
仕事を選択するリーダーは信頼を得る事ができません。

誰に対しても公平であったり、価値観に偏りがないといった公明正大さは、
上司はもちろんメンバーや部下からの信頼につながります。
公平なリーダーはリーダーという立場を「誰よりも重い責任を負う立場」と理解している事が多いです。

誰に対しても公平であるか?

ポジティブである

リーダーが率先して愚痴を言っている組織と、
リーダーが前向きな発言をしている組織。

どちらが生産性が高い傾向にあるでしょうか。

後者の方がメンバーのモチベーションは高く、
士気が上がっている状態なのは間違いありません。

すぐに愚痴を言うポジティブでない人は「すぐに諦めてしまう」傾向にあります。

一度の失敗から前進する事に臆病になっている人は、ポジティブではない事が多いです。
きっと可能性も見出す事ができないでしょう。

仕事に困難はつきものです。
次々と現れる壁に対して、ポジティブに乗り越える人についていきたいと思いませんか。

困難を乗り越えられる性格であるか?

熱意を持って期待させる

「熱意」とは、課題を前にした時に
「自分には課題を解決する事ができる」という自信や期待の事です。
熱意を持っているという素質は、組織のメンバーを牽引する上でも重要な要素と言えます。

また、熱意の高さは、
発言した事を実際に行動に移すかどうか、有言実行の精神に影響します。

また、実行に移した後に継続できるかどうか。
課題や困難に直面した時に、乗り越えられるかどうかにも影響を及ぼします。

メンバーも「自分にはできる」という自信を感じさせ期待できるリーダーについていきたいと思うのは当然でしょう。

熱意だけ持っているという素質は、実行に移せても継続できなかったり、
壁にぶち当たった時に挫折して、熱意が最後まで続かない場合もあります。

熱意を持っているだけでなく、メンバーに期待させる素質が重要なのです。

熱意はあるか?メンバーに期待させることができているか?

寛容である

リーダーは組織の舵取りをします。

方向性を示しますが、メンバーから異なる意見がでてくる事もあります。
そんな時に、自分と違った意見に耳を傾け、受け入れる寛容性が求められます。

仕事をする上で、周りのメンバーと信頼関係を築くことは必須です。
ただし、組織の目標は成果や成功です。

その為には、一時的な関係性の悪化を恐れず、成果や成功に導く事が重要になります。
メンバーが一緒になって目標を達成し成功する事で、
信頼関係がより強くなる事を意識する事が重要です。

メンバー間の摩擦による短期的な関係悪化も受け入れる事ができるだけの寛容性が、
リーダーシップを発揮するのと、相性のいい素質なのです。

価値観の違いは新たなアイディアを生みます。
『違いを尊び祝う』

自分と違う意見がきた時こそ、賞賛すべきなのです。

自分と違う意見のメンバーを受け入れることができるか??

 最後に

リーダーシップと相性の良い素質について解説しました。

行動中心型のリーダーシップの理解が進む中でも、
依然として評価されているリーダーシップと相性がいい個人の素質。

これらを理解しておくと、次のリーダーをどの人材にするべきかが見えてきます。
また、現在のリーダーと照らし合わせてみてください。新たな発見があるかもしれません。

あなたが人材育成に悩まれているなら、社員を研修に送り出すのも一つです。
27,000人以上の人材育成をしてきた講師による無料セミナーはこちら。