「優秀な人材はどこにいるんだ。。」
「採用活動はしているけど、イマイチくる人くる人微妙なんだよなぁ〜〜。。」
企業の成長には、優秀な人材の確保が必要ですよね。
終身雇用の時代と打って変わり、人が出ていきやすく、人を採用しづらい現代では、
優秀な人材を確保にどの企業も必死になっているのではないでしょうか。
転職することが一般的になったので、優秀な社員が好待遇で引き抜かれたり、より良い待遇を求めて転職していくということが日常的に発生しています。
すでに優秀な人材を採用することはハードルが高く、イチから人材を育成しても離職してしまう、、、優秀な人材を確保するにはどうしたらいいのでしょうか。
紐解く鍵になるのが、『従業員エンゲージメント』です。
「エンゲージメント!?」
「エンゲージメントって意味あるの?」
そんな方も少なくないんじゃないでしょうか。
今回は、企業業績でも成果を上げる「従業員エンゲージメント」の意味や高める方法について解説して行きます。
それでは、ご覧ください。
従業員エンゲージメントとは
「エンゲージメント」という言葉自体は、シチュエーションによってさまざまな意味に解釈されます。
企業活動における「エンゲージメント」
ブランドや企業への愛着や絆、思い入れを表す言葉として活用されます。
顧客における「顧客エンゲージメント」
お客様がどれだけ自社製品やブランドに愛着を持ってくれているかを測る指標として活用されます。
従業員における「従業員エンゲージメント」
組織に対する自発的な貢献意欲を指します。従業員が現在働いている会社に
対して、どれだけ信頼しているか、どれだけ貢献したいと考えているかという愛着を表す概念です。
従業員エンゲージメントの3要素
この従業員エンゲージメントは、3つの要素で構成されています。
企業理念や目標などが従業員一人ひとりに浸透し、それが理解され「自分ゴト」として捉えられていると組織への愛着が生まれます。
組織の目標達成に自主的に貢献しようと思える環境が醸成されるのです。
従業員エンゲージメントが重視されるわけ
これまで日本では、終身雇用という仕組みが一般的でした。そのため、働いていく中で従業員エンゲージメントが自然と高まっていくことが期待できました。
しかし、終身雇用が崩壊した現在では転職することも一般的になってきています。優秀な社員が好待遇で引き抜かれる、より良い待遇を求めて転職していくということが日常的に発生しています。
さらに、労働人口の減少により採用環境はさらに厳しくなっています。
人が出ていきやすく、人を採用しづらい環境が加速している中で、
『(金銭的な側面だけではない)企業と従業員との関係性づくり』
||
『従業員エンゲージメントの向上』
が、重要視されているのです。
従業員エンゲージメントが向上する3つのメリット
従業員エンゲージメントは、現在の日本の就業環境において非常に重要な考え方です。従業員エンゲージを向上させることには、3つのメリットがあると言われています。
①従業員のモチベーションを高める
従業員エンゲージメントが高まるということは、自分が現在働いている企業に対しての愛着や信頼が高まるということです。従業員は、企業が進むべき方向に信頼を寄せ、自分自身の仕事に誇りを持てるようになります。
自分の仕事が価値のあるものだと感じることで、仕事へのモチベーションが高くなっていきます。与えられた業務をこなすのではなく、自発的に仕事を見出し、積極的に取組んでいく効果が期待できます。
▼エンゲージメントを高めるメリット①
従業員のモチベーションが向上する
②心理的な価値が上がり、離職率が低下する
従業員エンゲージメントを高めることは、従業員の離職を防ぐことにもつながります。
給与やボーナスなどの金銭的価値は、どこの企業でも与えることが可能です。そのため、金銭的価値しか感じられない状態では、従業員はすぐに、より好条件の企業へと移っていってしまいます。
しかし、仕事のやりがいや働きやすさ、愛社精神、誇りといった心理的価値は、その企業独自の魅力です。企業への愛着を感じることは、そこで働き続けたいという強い気持ちへとつながります。また、心理的価値は簡単に真似することはできないため、企業としての競争力を高める上でも有効です。
▼エンゲージメントを高めるメリット②
離職率が低下する
③同僚への信頼感が高まり、協力して会社に貢献するようになる
従業員エンゲージメントの高い組織では、一緒に働く同僚たちへの信頼感も高い傾向にあります。同僚が協力して進んでいくべき大切な仲間だと感じられます。
自分のことだけを考えるのではなく、助け合って仕事へと取り組む雰囲気が醸成されるため、会社全体の成果という高い視点から物事をとらえ、会社に貢献できる従業員が育つことが期待できるでしょう。
▼エンゲージメントを高めるメリット③
従業員が率先して会社へ貢献するようになる
従業員エンゲージメントを向上させる4つの方法
従業員エンゲージメントを向上させるためには、どのような取組みが必要なのでしょうか。従業員エンゲージメントを高めるために重要な、4つの方法について解説をしていきます。
①会社のビジョンや社会への価値を明確に語る
従業員エンゲージメントを高めるうえで、会社のビジョンや社会への提供価値は非常に大切な要素です。自分が取組んでいる仕事が社会にどのようなインパクトを与えているのか、どのような価値を提供できているのかを実感できるからです。
そのためには、会社の取組みを社外に向けて発信するだけでは不十分です。
社内に対しても、会社が目指す方向をしっかりと語り、伝えていく努力が必要です。
また、ビジョンについて実際に社員がどう感じているのか、共感できているのかなどを直接対話する機会を設けることも有効です。
会社のビジョンを明確に従業員に伝えましょう
②社内のコミュニケーションを活性化させる
社内の同僚やチームメンバーなどと良好な関係を築くことも、従業員エンゲージメントを高めるうえで役に立ちます。
社内で人とのつながりが感じられなくなり、コミュニケーション不全が起きると、会社への愛着が低下してしまうので注意が必要です。
このチームのために頑張りたい、この人のために貢献したいと思えるような人間関係作りが求められます。
例えば、部門横断的なプロジェクトを行ったり、ランチ交流会やイベントを主催するなど、社内のコミュニケーションが活性化するような仕組みを取り入れていきましょう。
社内コミュニケーションを助長する仕組みを整えましょう
③適切な人事評価とフィードバックを行う
従業員エンゲージメントを高めていくためには、従業員が「会社はきちんと自分のことを認めてくれている」「自分を正当に評価してくれている」と感じられることも必要です。
人は誰かに必要とされていると感じることで、自分自身も貢献したいという気持ちを抱きます。会社として、人事評価の仕組みを整えることが非常に重要です。
現場のマネージャーに任せきりにしていると、給与や具体的なフィードバックなどが不十分になってしまうこともあるので注意しましょう。
どのような指標で人事評価を行うのかを従業員にきちんと伝え、こまめに評価のフィードバックの機会を設けることが大切です。
また、最近は従業員エンゲージメントを高めるという意味でも、OKRや1on1という取り組みを導入している企業が増えています。
定期的に評価やフィードバックを行いましょう
従業員エンゲージメントを定期的に調査する
「とはいえ、エンゲージメントって
数値化できないから効果観測できないんだよね・・」
実際に導入を検討された方であれば、エンゲージメントの効果測定の難しさを懸念されているんじゃないでしょうか。
従業員エンゲージメントは、一般的には目に見えづらく、分かりにくい概念です。従業員エンゲージメントを高めるための取組みを行っても、実際に高まったのか、どの施策が効果的だったのかを検証することが難しい傾向にあります。
そこで取り組んでいただきたいのが、
定期的に従業員エンゲージメントを調査するということです。
定期的に従業員エンゲージメントを調査することで、数値として現状をとらえ、改善へと取組んでいくことが大切です。調査を行うことで、従業員エンゲージメントという概念を可視化してとらえることができます。
また、定期的に行うことで、どの程度取組みが進んでいるのか、従業員の意識に変化が生まれているか、会社の状況を定点観測することができます。
まとめ
まとめると、
エンゲージメントを高めることは、以下3点に繋がります。
「人が出ていきやすく、人を採用しづらい」環境が加速している中、従業員エンゲージメントの向上が重要視されています。
今回ご紹介した4つの方法をぜひ検討していただければと思います。
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